エンザイム(酵素)Lab.

ホリスティック栄養学&ホリスティックケアを中心とした健康コラム By Yukiyo
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武器は酵素?

セリンプロテアーゼに関する記事がありましたので、ご紹介します。

黄色ブドウ球菌を自然排除 武器は酵素、耐性菌に効果-------

 人間の皮膚や鼻の中に普段からいる特定の「常在菌」が分泌する酵素によって、病原菌の一種「黄色ブドウ球菌」を覆う菌膜が破壊され、菌が排除されることを突き止めたと、慈恵医大の水之江義充教授と岩瀬忠行助教らが20日付英科学誌ネイチャーに発表した。
 この酵素は、抗生物質が効かない薬剤耐性菌にも効果があり、新たな治療法開発に役立つ可能性があるという。

 黄色ブドウ球菌は、健康な人でも約3割の人の鼻から検出される。研究チームは、鼻の中に多い常在菌の表皮ブドウ球菌に注目。この菌には、黄色ブドウ球菌の菌膜を壊すタイプと壊さないタイプがあり、壊すタイプは「Esp」という酵素(表皮ブドウ球菌が生み出すたんぱく質分解酵素「セリンプロテアーゼ」)を分泌し、これが菌膜を破壊、菌が排除されることを突き止めた。

 この酵素は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの耐性菌にも効果があり、1年間一緒に培養しても耐性はできなかった。
----------------------------------------------2010.5.20 共同通信社---


セリンプロテアーゼは、食品加工・生産、学術研究など様々な方面で利用されていて、これまで読んだ研究論文でよく出てきていたので、以前から関心を持っていました。

ご存知ない方が多いかと思いますので、簡単に説明しますね。

セリンプロテアーゼ(Serine Protease) は、ペプチド結合を加水分解する酵素で、触媒残基として求核攻撃を行うセリン残基を持ちます。
触媒残基としてセリン残基のほかに、ヒスチジン残基・アスパラギン酸残基の3残基を有しているのが一般的で、これら3つのアミノ酸は空間的にSer-His-Aspの順で水素結合を形成するよう配置しています。
この水素結合ネットワークにより、セリン残基側鎖の酸素原子の求核性が高められ、基質(切断されるタンパク質)ペプチドの主鎖にあるカルボニル基の炭素原子に求核攻撃を行います。
様々な種類のものが、栄養吸収、タンパク質の廃棄とリサイクル、生体防御、活性の調節などの幅広い分野で働いています。


表皮の角化過程においてセリンプロテアーゼが重要な役割を果たしていることは知られています。また、アトピー性皮膚炎の重症度が高いほどプラスミン活性が高く、またトリプシン活性は低くなることが確認され、アトピー性皮膚炎の表皮角層中セリンプロテアーゼの機能異常が病態形成に関与していることを見出したという研究記事を読んだことがあります。

セリンプロテアーゼは、防御のための重要な役割を持つと考えられますね。
現在、研究が進められ、色々発見されています。今後、セリンプロテアーゼが有する様々な機能が解明され、具体化していくことを期待します

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| Yukiyo | 酵素(エンザイム) | 12:08 | comments(2) | -
酵素っていろいろあるんですねぇ。
| アリー | 2010/05/22 7:33 PM |

ちょっと難しいですが、すばらしい研究が進められているのですね。病気の予防や治療に役だ立たせてほしいですね。
| まめ | 2010/05/22 3:57 PM |












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