春になると、ふきのとうやウドなど、苦みのある野菜が出てきますね。
でも、この独特な苦みが苦手な方もいるのではないでしょうか?
ピーマンは子どもの嫌いな野菜の上位にあげられますが、これも苦みが理由ですね。
この苦み成分はアルカロイド(Alkaloid)の一種で、語源的にはアルカリと同じで、窒素を含む植物活性成分です。植物毒(植物が外敵から食べられない為に出しているも)の多くはアルカロイドです。
植物体内の各種アミノ酸から生合成され、シュウ酸・リンゴ酸・クエン酸・酢酸・酒石酸などの有機酸の塩の状態で各々の体内に保持され、それが分解・分離・抽出されればアルカロイドと呼ばれる物質になり、摂取した動物の体内に色々な影響を及ぼします。
薬用植物の主成分はアルカロイドが多く難病や抗ガン剤など広く医薬品などに利用されています。
例えば、ガランタミンは、アルツハイマー病の最前線治療において使用されています。ヌシフェリンは、血液中の脂質や糖分を下げると言われていますし、カカオに含まれているテオブロミンは、冷えやムクミに効果があると言われています。
カフェインは記憶力や集中力を高め、眠気を覚ましますが、逆に中毒性や副作用も色々言われていますね。麻薬のコカインも、アルカロイドの一種です。
アルカロイドは主に顕花植物、殊に双子葉類の植物に見出されます。アルカロイドを含有する植物は主に、ケシ科・ナス科・キンポウゲ科・ヒガンバナ科・マメ科・メギ科・ユリ科・トウダイグサ科・ウマノスズクサ科などです。
春野菜の苦み成分は、肝機能を強化し疲労回復効果や、新陳代謝促進効果で老廃物を体の外に出してくれる解毒作用があるので、寒い冬を通して鈍くなりやすい代謝を活発化させ、体を目覚めさせる効果が期待できます
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