エンザイム(酵素)Lab.

ホリスティック栄養学&ホリスティックケアを中心とした健康コラム By Yukiyo
睡眠と肥満の関係
先日ニューズウィークの、睡眠と肥満に関する記事をご紹介しましたが、少し補足しますね。

体に蓄積されているブドウ糖や脂肪などを、寝ている間に燃焼できるように促すコルチゾールというホルモンがあります。
これは午前3時から明け方にかけて分泌され、体に蓄積されているブドウ糖や脂肪などを、寝ている間に燃焼できるように促すホルモンで、ターンオーバーもスムーズに働きかけます。
睡眠時間が4時間以下の人は、体内のインシュリンがブドウ糖の代謝を正常に行えなくなり、太りやすいという研究結果がありますが、とはいえ、たくさん寝ればいいのかというと、そういうわけではありません。
コルチゾールが効率よく分泌するには、午前0〜6時をコアタイムにして、7〜8時間睡眠を摂るのが理想的で、たくさん睡眠をとりすぎると、睡眠中に休んでいる神経中枢が制御された状態になるので、体の各機能の動きが鈍くなって太りやすくなるのだそうです。

以前にも書きましたが、睡眠中は、抗酸化作用のあるメラトニンという睡眠ホルモンが分泌され、午後8時から午前4時は代謝や栄養吸収が行われる大切な時間帯です。

毎日暑くて寝苦しいですが、工夫して、しっかり睡眠をとりましょう


余談ですが・・・
「睡眠」について考えると、『マシニスト』という映画が頭に浮かびます。これは逆に寝ないで痩せていくのですが・・・。
365日間眠れずどんどん痩せていく男性を演じたクリスチャン・ベールは、この映画のために約30キロ減量して54キロまで体重を減らしガリガリになりました。それだけでもすごい役者魂!と思いますが、そのすぐ後『バットマン・ビギンズ』の撮影が控えていたため、体格を戻す為に大量の食料を摂取し、6ヶ月で体重86キロまでウエイトアップという過酷なトレーニングをやり遂げ、マッチョな体を披露しました。両方の映画を観ましたが、とても同じ人物とは思えませんでした。

すごすぎます・・・
| Yukiyo | 睡眠 | 12:32 | comments(4) | -
寝ないと太る?

今日から8月!
暑くて寝苦しい日もありますが、しっかり睡眠とっていますか?

今日はニューズウィーク日本版に掲載された、睡眠と肥満に関する記事をご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あまり寝なくても平気」という油断は禁物。睡眠不足は自覚症状なしに私たちの体をむしばむ By ローレンス・J・エプスタイン
(ハーバード大学医学大学院の睡眠専門医。ボストンの睡眠健康センター最高医療責任者)

 05年に全米睡眠財団が行った調査によれば、アメリカ人の平均睡眠時間は1日6.9時間。これは、19世紀に比べて約2時間、50年前と比べて1時間少ない。10年ほど前の01年と比べても、約15〜25分も減っている。
 睡眠不足がいかに大きな弊害をもたらすか、私たちはあまり敏感に感じ取れないらしい。ペンシルベニア大学の研究チームの実験では、2週間にわたって被験者の睡眠を1日6時間未満に制限した。ところが被験者たちは、以前に比べてそれほど強い眠気を感じることはなく、自分が比較的正常に活動できていると思っていた。

■肥満確率は2.5倍以上

 これはあくまでも自己判断でしかない。きちんとしたテストの結果を見ると、2週間の調査期間中、被験者の認知能力と反応速度はどんどん落ちていった。調査期間の最後には、48時間起き続けている人と同程度までテストの成績が低下した。

 弊害はこれだけにとどまらないようだ。シカゴ大学の研究チームによると、睡眠が不足すると、ある種のホルモンの分泌状況が変調を来す。その結果、食欲が高まり、食後の満腹感を感じづらくなり、糖分の摂取に対する体の反応が変わる。要するに、肥満と糖尿病のリスクが高まるのだ。この後に行われた数々の疫学的研究でも、同様の結果が得られている。

 ケース・ウェスタン・リザーブ大学とハーバード大学医学大学院の研究チームが最近報告しているように、このテーマに関する長期にわたる大規模な研究はことごとく、睡眠不足と将来の肥満との間に関連性を認めている。

 なかでも見逃せないのが子供の睡眠不足と肥満の関係だ。ケース・ウェスタン・リザーブ大学とハーバード大学医学大学院の報告によれば、子供を対象にした31件の研究でも、大人の場合と同様の結論が見いだされている。高校在籍年齢の子供を対象にしたケース・ウェスタン・リザーブ大学医学大学院のスーザン・レッドラインらの研究はその一例だ。
 レッドラインらの研究によると、睡眠時間が短い子供ほど、肥満になる確率が高い。1日に8時間以上寝ている子供に比べると、睡眠時間が6〜7時間の子供は肥満になる確率が2.5倍以上に達した。睡眠時間が短いほど肥満のリスクが高まる傾向がはっきり見て取れたのだ。

■眠ればホルモン値は戻る

 肥満になる可能性が増すだけではない。高血圧や心臓病のリスクの増加と睡眠不足を関連付ける研究結果も多数発表されている。

 もっとも、悪い話ばかりではない。これらの弊害が表れても、適切な量の睡眠を取れば問題を解消できる。先に紹介したシカゴ大学の研究によると、被験者に2日続けて10時間の睡眠を取らせると、ホルモンの値が正常値に戻り、空腹感と食欲の強さを示す数値が25%近く低下したという。

 睡眠を減らしたくなる理由はいくらでもある。照明器具、コンピューターなどの電子機器、さまざまな娯楽など、私たちは24時間、無数の誘惑に囲まれている。その誘惑に負けずに、たっぷり睡眠を取るよう心掛けたほうがいい。肥満や糖尿病、高血圧、心臓病などの病気は、発症した後で治療するより、予防するほうがよっぽど簡単だ。

・・・・以上 「ニューズウィーク日本版 7月7日号」より・・・・


ざっくりと書かれているので、次回少し補足説明をしますね

| Yukiyo | 睡眠 | 12:29 | - | -
睡眠を促すホルモン

なんだかまた急に寒くなりましたね
昨夜は寒くて、なかなか眠りにつけず・・・でも、湯たんぽを使ったら、すぐに眠れました

前回、質のいい眠りにつくためには、ストレスを和らげ、脳の興奮を抑えることが重要というお話をしましたが、ぐっすり眠るには、睡眠を促すホルモンの分泌が大切になってきます。

メラトニンは、体内時計を調節する働きがあり、夜になると脳の松果体から分泌されるホルモンの一種です。睡眠のホルモンとして知られています。
多く含まれている食品・・・オーツ麦・スイートコーン・米・かいわれ大根など


ラクッコピコリンは、神経を鎮めたり眠気を誘う効果があり、睡眠に関わるセロトニンやメラトニンといったホルモンと同じ働きをします。
多く含まれている食品・・・
レタス 特に芯の部分にたくさん含まれていて、即効性があります。


トリプトファンは、脳内でメラトニンに変わる成分で、睡眠を誘うセロトニンというホルモンを作り出します。
多く含まれている食品・・・ バナナ・牛乳・はちみつ・大豆製品


以下は睡眠パターンを整えたり、体内時計を正常にするなど、質のいい睡眠に有効な成分です。

グリシンは食品添加物として使われてきましたが、近年、グリシンには神経伝達物質に働きかけ、睡眠のパターンを正しく整える作用があるという研究発表がありました。
多く含まれている食品・・・ホタテ、エビ、ゼラチンなど動物性タンパク質食品
最近では、グリシンを含むサプリメントも数多く開発・販売されているようです。

朝はブドウ糖が欠乏している状態です。ブドウ糖が不足していると脳が働きません。
多く含まれている食品・・・ご飯やパンなどの炭水化物
ビタミンB1を合わせて摂るとエネルギーに変換されやすくなります。

ビタミンB12には、体内時計を正常にする働きがあり、睡眠障害に効果があります。
多く含まれている食品・・・レバー類・しじみ・あさり・海苔などに多く含まれます。


Have a good Dream

 睡眠改善に効果のある栄養素
 脳のための睡眠
 酵素と睡眠の関係
 ぐっすり眠って抗酸化

ご訪問、ありがとうございます。寒いのでお出かけの際はあたたかくして…ネ!
ポチっと、クリックしていていただけると嬉しいです
 
健康法


| Yukiyo | 睡眠 | 10:28 | comments(4) | -
睡眠改善に効果のある栄養素

連日の徹夜や寝不足続きで、お肌がボロボロですが、ようやく、一段落しました

睡眠のリズムを整え、質の良い睡眠をとるには、睡眠改善に効果のある栄養素を摂ることが大切です。
まずは、眠りの妨げになるストレスを和らげ、脳の興奮を抑えることが重要です。すんなりと眠りにつくためには、気持ちがリラックスしていることが大切です。

パンテトン酸
は、人間がストレスを感じた時などに作られる副腎皮質ホルモンの合成を助け、ストレスの緩和に役立ちます。ストレス解消と栄養について
多く含まれている食品・・・レバー類・たらこ・納豆・干ししいたけなど

テアニンは、脳の興奮を静め、α波を増やし、精神を安定させます。緑茶に多く含まれています。ただ、就寝前にお茶を飲むと、お茶に含まれているカフェインが覚醒作用をもたらしてしまうので、できればサプリメントなどで摂取した方がいいですね。

カルシウム不足すると、神経過敏になり、興奮しやすくなって寝つきが悪くなってしまいます。
多く含まれている食品・・・大豆・乳製品・小魚・小松菜・ひじき

チョコレートに含まれていることで有名なギャバは、アミノ酸の一種の脳内神経伝達物質で、興奮を抑制し脳をリラックスさせます。
多く含まれている食品・・・発芽玄米やカカオなど

ビタミンB1は体内の糖質をエネルギーに分解する手助けをし、疲労回復に効果があります。不足すると神経が興奮しイライラしやすくなります。ビタミンB1の吸収を高めてくれる硫化アリルと一緒にとりましょう。
ビタミンB1が多く含まれている食品・・・豚肉・海苔・大豆製品・ナッツ類など
硫化アリルが多く含まれている食品・・・たまねぎ・にら・長ネギなど

ハイパーフォリン
西洋オトギリ草(セントジョーンズワート)の有効成分で、落ち込んだ気分を晴れやかにし、イライラを沈めてくれます。サプリメントとして販売されています。

リラックス効果のあるハーブティを飲むことも効果的です。
ラベンダー・カモミール・ローズなど。これらをアロマテラピーに使っても効果があります。個人的には、カモミールのハーブティがオススメです。

こうしてみると、大豆製品は、よい睡眠のために効果大ですね。
ぐっすり眠るには、睡眠を促すホルモンの分泌が大切になってきます
睡眠を促すホルモンについては、また次回…

 脳のための睡眠
 酵素と睡眠の関係
 ぐっすり眠って抗酸化

ご訪問、ありがとうございます。
ポチっと、クリックしていていただけると嬉しいです
 
健康法


| Yukiyo | 睡眠 | 12:11 | comments(5) | -
脳のための睡眠

最近ちょっと忙しくて・・・睡眠不足気味です。

睡眠不足の原因は人それぞれですが、現代は、4〜5人に1人が、睡眠不足を感じているのだそうです。

短時間しか寝ていなくても、翌朝すっきりしている場合や、しっかり寝ていても、翌日だるく、昼間眠くなってしまうことってありますよね。 でも実は、体のための睡眠は全体の5分の1だけで、ほとんどが脳のための睡眠なのだそうです。

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があり、これらが一定リズムで訪れるのですが、このリズムが狂うと長時間寝ても脳の疲れがとれません

ノンレム睡眠は、主に大脳を休ませるための眠りで、昼間の大脳の膨大な情報処理への集中力は、夜の睡眠で支えられているのです。

レム睡眠は、主に筋肉を休めるための眠りで、脳波の持続時間が短く、眠りも浅いです。夢はレム睡眠の時に見ます。また、レム睡眠は記憶や感情を強化する働きを持つと言われています。


【 睡眠の段階 】 (1〜4はノンレム睡眠)
◆ 第一段階 うとうと眠り
  覚醒から睡眠へ移行する状態。周囲の状況がある程度把握できています。
  しだいに脳の活動が低下しθ波(周波数 3-8 Hz)という一定のパターンの脳
  波が現れます。

◆ 第二段階 すやすや眠り 
  最初に現れる睡眠状態(浅い)
  脳波には振幅の低い波形の中に一過性の睡眠紡錘波K-複合波と呼ばれ
  る特徴的な波形が出現します。

◆ 第三段階 深い眠り
  「徐波睡眠」といわれ、体の修復作業をします。
  入眠後約20 分で、第3段階(最初の深い眠り)に到達し、体温の低下や呼吸、
  心拍数の減少が見られ、脳波の50 %は脳がリラックスするδ波という徐波で
  占められます。

◆ 第四段階 もっとも深い眠り
  最も深い睡眠で、睡眠の最初のサイクルでは入眠後約1時間で第4段階に
  到達します。

◆ レム睡眠 夢の段階
  最初のレム段階は入眠後90分でやってきます。
  1回目のレム睡眠は5分程度。2回目は10分と、徐々に長くなっていきます。
  レム睡眠はノンレム睡眠より脳が活発に働くだけではなく、血圧や心拍、発汗
  の上昇が見られます。
  レム睡眠中(夢を見ている時)の脳波は実際覚醒時と見間違えるほどです。


質のよい睡眠とは、熟睡できて、目覚めたときにスッキリとした満足感が得られる眠りのことで、肉体的な疲労の回復や健康増進に大きな効果があり、1日の活動で疲れた脳細胞を回復してくれます。

また、快眠のためには、ストレスをなくし、規則正しい生活送ること…そして効果的な栄養素の摂取が大切です。
睡眠のリズムを整えてくれる栄養素については、また次回…

 酵素と睡眠の関係
 ぐっすり眠って抗酸化


ご訪問、ありがとうございます。
ポチっと、1クリックしていていただけると嬉しいです
 
健康法


ブログのコメントや、メール、mixiなどを通して、いつもたくさんのメッセージをありがとうございます。忙しくてなかなかお返事できなくてごめんなさいね
スローペースになりますが、順番にお返事するようにしていますので、しばらくお待ち下さいませませ・・・。

| Yukiyo | 睡眠 | 15:52 | comments(6) | -


このページの先頭へ