明日から9月ですがまだまだ残暑が厳しいですね。
寝苦しい日が続いていてるなぁと思っていたら…都内で20日連続の熱帯夜だそうですね。
(※「熱帯夜」:最低気温が摂氏25度を上回る夜のことです)
熱中症というと陽射しの強い日中のイメージがあるので、日中は外出を控えたり、水分や塩分補給をするなど気をつけている人は多いかと思いますが、実は夜の熱中症も要注意です。
2011年の熱中症による死者数は、、
日中・・・37人 夜中・・・29人 だったそうです。(東京都福祉保健局調べ)
空気中に含むことのできる水分量は気温が下がると少なくなるので、気温が下がれば下がるほど湿度は上がってしまういます。つまり、日中に比べると夜中は5℃前後気温が下がるので、湿度はその分ぐんと上がってしまうのです。だからジメジメして蒸し暑い感じがするんですね。
湿度が高くないと、体内から水分を出し、暑ければ汗をかきます。
そして汗が熱をうばって皮膚の表面で汗が蒸発することにより、帰化熱が生まれ、帰化熱が体内の熱を更にうばい、空気中にまざっていきます。
体内の熱は汗が蒸発することによって、室内へと逃げていきます。これが日中の状態ですね。
ところが湿度が高い場合は、室内の水分が上がり飽和状態で、本来汗が蒸発することによって体内から生まれた熱が蒸発するはずなのに、蒸発して帰化する場所がなくなってしまい、帰化熱が生まれなくなってしまうのです。
湿度が高くなって皮膚の表面から汗が蒸発しにくい状態になると体の中に熱がたまって体温が上がるという現象が起こります。
つまり湿度が高い夜中は体の熱が外に出にくくなり熱中症にかかりやすくなるのです。
暑くてシャワーだけですましている人も多いかと思いますが、週1〜2回 10〜20分位ぬるま湯につかり、汗をかくトレーニングをしましょう。
また、寝る時は通気性のいい速乾性のシャツを着ましょう。更に、霧吹きで腕などをしめらせて、人工帰化熱を作るのも夜中の熱中症予防には効果的です。