エンザイム(酵素)Lab.

ホリスティック栄養学&ホリスティックケアを中心とした健康コラム By Yukiyo
桜の香り「クマリン」
例年よりもかなり早く桜の開花発表がありましたね。

桜餅をはじめ、お菓子やお料理に桜の葉の塩漬けが使われますが、桜の花や葉には香りがあまりないのに、塩漬けしたものはとてもいい香りがしますね。

生の葉の中ではクマリン酸グルコースという不揮発性、つまりニオイの無い物質として含まれています。それが塩漬けにされることで、これも葉の中に含まれている加水分解酵素(β−グルコシダーゼ)の働きでクマリンになるのです。
クマリン
クマリンは花、葉、枝、幹に含まれていますが、普段は糖と結合した配糖体と言われる状態で、 この時は匂いを感じません。花や葉を塩漬けにする事によって、糖分が分離し、クマリンの匂いを感じるようになります。
また、クマリンは、明日葉をはじめ、ウコンやホップや食用菊などにも含まれています。

クマリンの効能・・・抗菌作用、リラックス効果、二日酔い防止作用、咳止め作用、鎮静作用、アルツハイマーの予防作用など

干し草も草を干す過程でクマリンができるのだそうです。
「ホイバッド」という入浴法をご存知ですか?
オーストリアで、200年以上の歴史を持つ伝統的な入浴法「干草風呂」のことです。日本の砂風呂や酵素風呂のような感じでしょうか…。
クマリンは血液をサラサラにして血行を促進する作用があります。
干草風呂に入ると、干草の発する熱によって汗腺が開き、クマリンが吸収され、血行が促進されるのです。
20〜30分中にはいるだけで身体の芯から温まり、冷え性・腰痛・関節痛の改善に効果を発揮するのだそうです。

桜塩に引き出される春の香り
| Yukiyo | 食品・栄養 | 08:21 | comments(0) | -
夜中の熱中症に要注意!
明日から9月ですがまだまだ残暑が厳しいですね。

寝苦しい日が続いていてるなぁと思っていたら…都内で20日連続の熱帯夜だそうですね。
(※「熱帯夜」:最低気温が摂氏25度を上回る夜のことです)

熱中症というと陽射しの強い日中のイメージがあるので、日中は外出を控えたり、水分や塩分補給をするなど気をつけている人は多いかと思いますが、実は夜の熱中症も要注意です。

2011年の熱中症による死者数は、、
太陽日中・・・37人
月夜中・・・29人
だったそうです。(東京都福祉保健局調べ)


空気中に含むことのできる水分量は気温が下がると少なくなるので、気温が下がれば下がるほど湿度は上がってしまういます。つまり、日中に比べると夜中は5℃前後気温が下がるので、湿度はその分ぐんと上がってしまうのです。だからジメジメして蒸し暑い感じがするんですね。

湿度が高くないと、体内から水分を出し、暑ければ汗をかきます。
そして汗が熱をうばって皮膚の表面で汗が蒸発することにより、帰化熱が生まれ、帰化熱が体内の熱を更にうばい、空気中にまざっていきます。
体内の熱は汗が蒸発することによって、室内へと逃げていきます。これが日中の状態ですね。

ところが湿度が高い場合は、室内の水分が上がり飽和状態で、本来汗が蒸発することによって体内から生まれた熱が蒸発するはずなのに、蒸発して帰化する場所がなくなってしまい、帰化熱が生まれなくなってしまうのです。

湿度が高くなって皮膚の表面から汗が蒸発しにくい状態になると体の中に熱がたまって体温が上がるという現象が起こります。
つまり湿度が高い夜中は体の熱が外に出にくくなり熱中症にかかりやすくなるのです。

暑くてシャワーだけですましている人も多いかと思いますが、週1〜2回 10〜20分位ぬるま湯につかり、汗をかくトレーニングをしましょう。
また、寝る時は通気性のいい速乾性のシャツを着ましょう。更に、霧吹きで腕などをしめらせて、人工帰化熱を作るのも夜中の熱中症予防には効果的です。
| Yukiyo | その他 | 05:36 | comments(1) | -
タマネギエキスの新効果
数日前、日本動脈硬化学会で、ケルセチンを含む濃縮タマネギエキスの摂取により血管内皮機能を改善する効果が期待できるという報告がありました。

Yukiyo Kitchen 玉ねぎ

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タマネギエキスの継続摂取で食後の血管内皮機能が改善

 タマネギエキスを継続して摂取することで、食後の血管内皮機能が改善することが示された。広島大学の東幸仁氏とハウス食品の共同研究の成果で、ハウス食品の中山英樹氏らが7月19、20日と福岡で開催された第44回日本動脈硬化学会(JAS2012)で報告した。

 対象は23人の健康男性(うち1人は水の代わりにミルクでタマネギエキスを摂取していたことから今回の解析からは除外)。平均年齢は44±10歳で、空腹時血糖値(FPG)は91.7±7.5mg/dL、身長は1.72±5.7m、体重はエキス摂取前が68.4±8.2kg、摂取後が68.4±7.8kg、BMIは摂取前が23.0±2.1kg/m2、摂取後が23.0±2.0kg/m2だった。

 被験者には、ケルセチン51mgおよびシクロアリイン46mgを含むタマネギエキス粉末4.3gを1カ月間、毎日摂取してもらった。その上で、継続摂取の前後で空腹時あるいは食後の血管内皮機能を比較した。比較にはFMD(Flow-Mediated Dilation)値を指標として用いた。空腹時のFMD値は、少なくとも12時間のオーバーナイト絶食後に測定した。また食後のFMD値は、空腹時FMD値の測定から5分後に、75g麦芽糖水溶液を摂取し、それから1時間後に測定した。

 その結果、空腹時FMD値は摂取前後で、有意差には至らなかったが改善傾向を認めた(6.4±2.7%から7.2±2.7%、P=0.069)。一方、食後FMD値は、摂取前の5.1±2.2%が摂取後には6.7±2.6%へと有意に改善した(P=0.00015)。

 演者らはこれらの結果から、ケルセチンを含む濃縮タマネギエキスの摂取は健康人の血管内皮機能を改善する効果が期待できると結論した。

---------------------- (日経メディカル別冊 2012.7.24)----------


簡単に説明しますね。

まず、血管内皮機能とは、血管内皮細胞の機能のことです。血管内皮細胞は全身を巡る血管の最内層にある細胞で、血管壁の収縮・弛緩、血管壁への炎症細胞の接着、血管透過性、凝固・線溶系の調節などを行っています。
高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満など様々な生活習慣病により 血管内皮機能 が低下し、その状態が続けば、動脈硬化の進展、さらにはプラーク(粥腫)の不安定化を引き起こします。
血管内皮機能の低下した状態を早期に発見し、その機能を高めることにより動脈硬化の予防につながるので、血管内皮機能を改善する機能性食品を開発し、臨床的にしっかりと評価する意義があるとされていました。

シクロアリインは、玉ねぎに含まれて、熱を加えると増加する無味無臭の成分で、肝臓にある脂質をまとめて血中に送り出す作用をもった酵素の働きを妨げることで、血中のコレステロールを減らす作用があります。

以前、たまねぎの皮などに多く含まれるケルセチンには、脂肪の吸収を抑制する上、強い抗酸化作用があり、炎症やアレルギーを抑える働きがあると書きましたが、更に、血管内皮機能を改善する効果が期待できるという嬉しい報告ですニコッ

 
| Yukiyo | 食品・栄養 | 05:20 | comments(3) | -


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